先日、仕事で熊本に行ってきました。
10年くらい前に一度行ったことがあったかなあ。
熊本といえば、誰がなんと言っても「いきなり団子」でしょう!
私、この団子が大好きで、もちろんお土産に買って帰りました!
「いきなり団子」とは、熊本の郷土菓子です。
生地は小麦粉で輪切りにしたさつまいもと粒あんを包んだものを蒸した素朴なお団子です。
もちもちしていて美味しいんです。
あれは今から15年くらい昔のことじゃったー。
わしの奥さんが宮崎出身じゃったので皆で里帰りしていた時に、その団子がいきなり現れたんじゃ。
わしは腰を抜かしてこう言った。
「な、なんじゃ、いきなり!」
「そうそう、これは、いきなり団子ですよ。うふふふふ」
熊本にいる親戚からのお土産だったそうな。
わしはあっけに取られながらも一口頬張った。
するとなんということじゃ。
お口の中にさつまいもとあんこの甘いハーモニーが広がり
もっちりとした食感がはらぺこ中枢を刺激して、うまいもんセンサーが振り切れてしまった。
「さつまいもが入っとるじゃないか」
「はいー」
「あんこも入っとる」
「はいー」
「わしは生まれてこの方こんなもの食ったことがないわい」
「それは良い経験をしましたね」
「ワハハハハハ」
私はそれ以来ずっと、いきなり出てきたから「いきなり団子」かと思ってたんですが・・・
ちょっと待てよと、そんなことはないだろうと、熊本市の観光ガイドで調べてみました。
すると以下のような記載がありました。
熊本の方言で「いきなり」とは、「簡単、手軽」や「直接」という意味があります。
いきなり団子の名前の由来は、いきなり(突然)お客さんが来てもすぐに作ってもてなせるという意味と生のさつまいもを輪切りにして、いきなり団子生地で包んで蒸す「簡単に作れる団子」という意味が重なったものと言われています。
また、熊本の一部地域では、片付けが苦手な人を「いきなりな人」と言うので、それが転じてざっとしていることを意味し、ざっと作れる菓子との異説もあります。
・・・なんか、いろんな意味があるのですね。